MNPとは?格安SIMへ電話番号そのままで乗り換える方法と注意点

MNPを利用すると、現在使っている携帯電話番号を変えずに、別の通信会社へ乗り換えられます。

以前は、乗り換える前に現在の通信会社から「MNP予約番号」を取得する方法が一般的でした。

現在は、転出元と転入先の両方が対応していれば、MNP予約番号を取得せずに手続きできる「MNPワンストップ」も利用できます。

MNPで格安SIMへ乗り換えるときは、まず乗り換え先がMNPワンストップに対応しているか確認し、対応していなければMNP予約番号を取得する、と考えると分かりやすくなります。

※MNPの仕組み・手続き方法は2026年10月4日時点の情報をもとに確認しています。

MNPとは電話番号をそのまま他社へ移す仕組み

MNPは「Mobile Number Portability(携帯電話番号ポータビリティ)」の略です。

現在使っている携帯電話番号を、別の通信会社へ乗り換えたあとも引き続き利用できます。

たとえば、大手キャリアから格安SIMへ乗り換える場合でも、MNPを利用すれば電話番号を変更する必要はありません。

ただし、MNPで引き継がれるのは基本的に携帯電話番号です。

現在契約している料金プラン、割引、オプションなどが、そのまま新しい通信会社へ移るわけではありません。

現在はMNPワンストップと予約番号方式がある

2026年現在、MNPには大きく分けて2つの手続き方法があります。

方法 特徴
MNPワンストップ 事前にMNP予約番号を取得せず、乗り換え先から手続きを進める
MNP予約番号方式 現在の通信会社でMNP予約番号を取得してから乗り換え先へ申し込む

どちらを利用できるかは、現在利用している通信会社と乗り換え先によって異なります。

MNPワンストップを利用するには、原則として転出元と転入先の双方が対応している必要があります。

また、通信会社によっては、オンラインではワンストップを利用できても、店舗申し込みではMNP予約番号が必要になる場合があります。

そのため、乗り換え先の公式サイトで現在の手続き方法を確認するのが確実です。

MNPワンストップなら予約番号を取らずに申し込める

MNPワンストップに対応している場合は、現在の通信会社へ事前にMNP予約番号を発行してもらう必要がありません。

基本的には、乗り換え先の申し込み画面からMNPを選び、現在利用している通信会社のWebサイトへ移動して必要な手続きを行います。

手続きが終わると乗り換え先の申し込み画面へ戻り、そのまま契約を進めます。

ただし、契約内容などによってワンストップで手続きできない場合があります。

その場合は、従来どおりMNP予約番号を取得して申し込みます。

予約番号方式では有効期限に注意する

MNPワンストップを利用できない場合は、現在契約している通信会社からMNP予約番号を取得します。

MNP予約番号の有効期限は、発行日を含めて15日間です。

ただし、乗り換え先によっては、申し込み時点で一定の日数以上の有効期限が残っていることを条件にしています。

たとえば7日以上、10日以上など、必要な残存日数は通信会社によって異なります。

MNP予約番号を取得したら、日にちを空けずに乗り換え先へ申し込むのが基本です。

MNPで格安SIMへ乗り換える流れ

一般的な乗り換えの流れは次のとおりです。

1.乗り換え先を決める

まず、利用する格安SIMと料金プランを決めます。

月額料金だけでなく、毎月必要なデータ容量、利用する回線、通信速度、通話料金、サポートなども確認しましょう。

格安SIMの仕組みについてはこちらで詳しく説明しています。

格安SIMとは?仕組みやメリット・デメリットを初心者向けに解説

2.使うスマートフォンが対応しているか確認する

現在のスマートフォンをそのまま使う場合は、乗り換え先の「動作確認端末一覧」を確認します。

確認したいのは、端末名だけではありません。

  • 利用する回線に対応しているか
  • SIMカードの種類が合っているか
  • eSIMを利用できるか
  • 音声通話が確認されているか
  • 古い端末ではSIMロック解除が必要ではないか

SIMフリースマートフォンでも、すべての通信会社で必ず使えるという意味ではありません。

詳しくはこちらで説明しています。

SIMフリースマホとは?意味と購入前に確認したいポイントを解説

3.MNPワンストップまたは予約番号方式で申し込む

乗り換え先がMNPワンストップに対応している場合は、乗り換え先のWebサイトから手続きを始めます。

ワンストップを利用できない場合は、現在契約している通信会社からMNP予約番号を取得してから申し込みます。

申し込み時には、本人確認や支払い方法の登録も行います。

利用できる本人確認書類や支払い方法は通信会社によって異なるため、申し込み先の案内を確認してください。

4.SIMカードを受け取る、またはeSIMを準備する

物理SIMを申し込んだ場合は、SIMカードが届くのを待ちます。

eSIMを選んだ場合は、配送なしでオンライン上の手続きを進められるサービスもあります。

利用開始までの日数や手順は通信会社によって異なります。

5.回線切り替えを行う

SIMの準備ができたら、乗り換え先の案内に従ってMNPの回線切り替えを行います。

切り替えが完了すると、元の携帯電話回線は利用できなくなり、新しい通信会社の回線へ電話番号が移ります。

回線切り替えの途中には、一時的に通話やデータ通信を利用できない時間が発生する場合があります。

受付時間や開通までの時間は通信会社によって異なるため、余裕のある時間に行うとよいでしょう。

6.必要ならAPNやeSIMを設定する

回線が切り替わったら、スマートフォンの通信設定を行います。

端末や通信会社によっては自動で設定されますが、APNの入力や構成プロファイルの設定が必要になる場合もあります。

eSIMの場合は、乗り換え先が案内する方法でeSIMプロファイルを設定します。

最後に、モバイルデータ通信と音声通話が利用できることを確認すれば完了です。

元の通信会社を先に解約しない

MNPで電話番号を引き継ぐ場合は、現在の回線を自分で先に解約しないように注意してください。

先に解約してしまうと、MNPで電話番号を引き継げなくなる可能性があります。

通常は、MNPの回線切り替えが完了した時点で、それまで利用していた携帯電話回線が解約されます。

ただし、光回線や端末の分割払い、保証、コンテンツサービスなど、携帯電話回線とは別契約になっているサービスが自動的に終了するとは限りません。

乗り換え前に、現在契約しているサービスを一度確認しておきましょう。

契約者名義は申し込み先の条件を確認する

MNPでは契約者名義も確認が必要です。

以前は「転出元と転入先の契約者名義は必ず同じ」と説明されることも多くありましたが、現在は通信会社によって扱いが異なります。

家族名義の電話番号を自分の契約へMNPできるサービスもあれば、事前に名義変更が必要なサービスもあります。

家族の回線をまとめる場合などは、乗り換え先の名義条件を確認してから手続きを始めましょう。

乗り換える月の料金は各社の条件を確認する

MNPを月初にするか月末にするかは、すべての人に共通する正解があるわけではありません。

元の通信会社が解約月を日割りにするか、新しい通信会社の初月料金が日割りになるかなど、料金の扱いが会社によって異なるためです。

「月初なら必ず得」「月末なら必ず得」と決めず、乗り換え元と乗り換え先の両方の料金条件を確認して決めましょう。

また、月末ぎりぎりに申し込むと、SIM配送や本人確認に時間がかかり、翌月へずれ込む場合もあります。

キャリアメールは持ち運べる場合がある

ドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアメールは、回線を解約すると通常の契約からは外れます。

ただし、現在は各社が有料のメール持ち運びサービスを提供しています。

条件を満たして申し込めば、乗り換え後も以前のメールアドレスを利用できます。

申し込み期限が設定されているサービスもあるため、キャリアメールを継続して使いたい場合は乗り換え前に確認しておきましょう。

キャリアメールを長期的に使う必要がないなら、Gmailなど通信会社を変更しても使えるメールアドレスへ移行する方法もあります。

キャリア決済や関連サービスも確認する

現在の通信会社でキャリア決済や独自のサービスを利用している場合は、MNP後の扱いを確認しておきましょう。

乗り換えによって利用できなくなるもの、支払い方法の変更が必要になるもの、回線を解約しても別契約として残るものがあります。

特にサブスクリプションの支払いにキャリア決済を使っている場合は、乗り換え前に支払い方法を確認しておくと安心です。

MNPだけならスマホの写真やアプリは消えない

MNPは携帯電話番号と通信契約を切り替える手続きです。

同じスマートフォンをそのまま使う場合、SIMを交換しただけで端末内の写真やアプリが消えるわけではありません。

ただし、MNPと同時に新しいスマートフォンへ機種変更する場合は別です。

その場合は、写真、連絡先、LINE、各アプリなど、それぞれ必要なデータ移行を行います。

スマートフォンの故障や操作ミスに備える意味でも、重要な写真やデータは普段からバックアップしておくと安心です。

LINEは同じ端末ならMNPだけで引き継ぎ作業は基本不要

同じスマートフォンを使ったまま通信会社だけを変更する場合、MNPをしたことだけを理由にLINEの友だちやトーク履歴が消えるわけではありません。

一方、新しいスマートフォンへ買い替える場合は、LINE側の機種変更・アカウント移行手順を確認する必要があります。

MNPと機種変更は別の手続きとして考えると分かりやすくなります。

古いスマホはSIMロックにも注意する

現在販売されているスマートフォンはSIMロックのない端末が中心ですが、以前に大手キャリアから購入した端末ではSIMロックが残っていることがあります。

また、SIMロックを解除できても、乗り換え先の回線で必要な周波数や機能に対応していなければ十分に利用できない場合があります。

そのため、SIMロックだけで判断せず、乗り換え先の動作確認端末一覧まで確認してください。

MNPで乗り換える前のチェックポイント

手続きを始める前に、次の項目を確認しておくと失敗を減らせます。

  • 現在の電話番号をそのまま使うか
  • 乗り換え先がMNPワンストップに対応しているか
  • 予約番号方式なら有効期限が十分に残っているか
  • 現在のスマートフォンが乗り換え先で利用できるか
  • 物理SIMとeSIMのどちらを利用するか
  • 契約者名義の条件を満たしているか
  • 元の会社と新しい会社の料金発生日を確認したか
  • キャリアメールを継続利用するか
  • キャリア決済や端末保証などの関連サービスを確認したか

事前にここまで確認しておけば、MNPの手続きそのものはそれほど複雑ではありません。

BB.exciteモバイルへ乗り換える場合

通信会社ごとのMNP手順は、それぞれ条件が異なります。

BB.exciteモバイルへ乗り換える場合は、MNP予約番号の条件や物理SIM・eSIMの開通方法をこちらでまとめています。

BB.exciteモバイルへMNPで乗り換える方法|予約番号から開通まで解説

まとめ|まずMNPワンストップに対応しているか確認する

MNPを利用すると、現在の携帯電話番号をそのまま別の通信会社へ引き継げます。

現在は、従来のMNP予約番号方式に加えて、予約番号を取得せずに手続きできるMNPワンストップがあります。

まず乗り換え先がMNPワンストップに対応しているか確認し、利用できない場合はMNP予約番号を取得する。

これが2026年現在の基本的な考え方です。

予約番号を利用する場合は、有効期限が15日間であることに加えて、乗り換え先が必要とする残り日数にも注意します。

また、端末の対応状況、契約者名義、キャリアメール、関連サービス、料金の締め日なども乗り換え前に確認しておきましょう。

MNPそのものは電話番号を移す仕組みなので、同じスマートフォンを使うだけなら、写真やアプリがMNPによって消えるわけではありません。

電話番号を変えずに通信費を見直したいなら、MNPの仕組みを理解したうえで、自分に合う格安SIMを選ぶことが大切です。

大手キャリアと格安SIMの違いはこちらでも比較しています。

大手キャリアと格安SIMの違いをわかりやすく比較!乗り換え前に知っておきたいこと