「SIMフリースマホなら、どの通信会社でも使える」と思っている人もいるかもしれません。
SIMフリースマホとは、基本的にSIMロックが設定されていないスマートフォンのことです。
通信会社を選びやすいのがメリットですが、SIMフリーだからといって、すべての通信会社で必ず使えるわけではありません。
スマホが利用したい通信会社の回線や周波数に対応しているか、契約前に確認する必要があります。
SIMフリースマホを選ぶときは、「SIMロックがないこと」と「使いたい回線で使えること」を分けて考えるのが大切です。
- 1 SIMフリースマホとは?
- 2 2021年10月以降はSIMロックなしの端末が基本
- 3 SIMフリーでもどの通信会社でも使えるとは限らない
- 4 まず確認したいのは通信会社の動作確認端末
- 5 SIMカードとeSIMがある
- 6 格安SIMを使うためにSIMフリースマホは必須ではない
- 7 SIMフリースマホのメリット
- 8 SIMフリースマホを買う前に確認したいこと
- 9 海外版のSIMフリースマホは技適にも注意
- 10 SIMを入れただけでは通信できない場合もある
- 11 中古のSIMフリースマホを買う場合は状態も確認する
- 12 大手キャリアと格安SIMのどちらで使うかも考える
- 13 まとめ|SIMフリーでも対応回線の確認は必要
SIMフリースマホとは?
SIMフリースマホとは、SIMロックが設定されていないスマートフォンです。
SIMロックとは、スマホを特定の通信会社のSIMでしか利用できないように制限する仕組みです。
以前は、大手キャリアで購入したスマホにSIMロックが設定されていることがありました。
その場合、別の通信会社へ乗り換えて同じスマホを使うには、SIMロック解除の手続きが必要になることがありました。
SIMフリー端末には、このSIMロックがありません。
そのため、利用する通信会社を変更しやすいのが特徴です。
2021年10月以降はSIMロックなしの端末が基本
現在販売されているスマートフォンでは、SIMロックを意識する場面は以前より少なくなっています。
2021年10月1日以降に発売される端末については、SIMロックを設定して販売することが原則禁止されました。
そのため、最近発売されたスマホを購入する場合は、基本的にSIMロックなしで利用できます。
一方、以前に発売・販売されたスマートフォンには、SIMロックが設定されている場合があります。
古いスマホや中古スマホを別の通信会社で使いたい場合は、SIMロックの状態を確認しておいたほうがよいでしょう。
SIMフリーでもどの通信会社でも使えるとは限らない
ここがSIMフリースマホで最も注意したいところです。
SIMフリーは「どの通信会社でも必ず使える」という意味ではありません。
スマートフォンごとに、対応している通信方式や周波数帯が異なります。
通信会社側が使っている周波数にスマホが対応していなければ、SIMフリー端末でも十分に通信できないことがあります。
たとえば、通話や通信そのものはできても、利用できる周波数が少ないため、場所によって電波をつかみにくくなることがあります。
5Gについても、スマホ側と通信会社側の両方が対応している必要があります。
そのため、SIMフリースマホを購入するときは、「SIMフリー」という表示だけで判断しないことが大切です。
まず確認したいのは通信会社の動作確認端末
スマホを別の通信会社で利用したいときは、その通信会社が公開している「動作確認端末」や「対応端末」の一覧を確認するのが分かりやすい方法です。
そこに利用したいスマホが掲載されていれば、どの機能が確認されているかを確認できます。
ただし、動作確認済みであっても、通信会社が端末そのものをすべて保証しているとは限りません。
特に他社で購入したスマホでは、通信や一部サービスについて制限がある場合があります。
スマホを購入してから使えないことに気づくより、購入前に確認しておくほうが確実です。
SIMカードとeSIMがある
スマートフォンで通信会社の回線を利用する方法には、SIMカードとeSIMがあります。
SIMカードは、スマホに差し込んで利用する小さなカードです。
一方のeSIMは、スマホ本体に組み込まれた仕組みに契約情報を書き込んで利用します。
最近のスマートフォンには、SIMカードとeSIMの両方に対応する機種もあります。
また、2つの回線を利用できるデュアルSIM対応スマホもあります。
ただし、SIMフリーだから必ずeSIMやデュアルSIMに対応しているわけではありません。
利用したい通信会社とスマホの両方が、使いたいSIMの方式に対応しているか確認しておきます。
格安SIMを使うためにSIMフリースマホは必須ではない
格安SIMを使うには、SIMフリースマホを買わなければならないと思われることがあります。
しかし、必ずしもそうではありません。
現在使っているスマホが乗り換え先の回線に対応していれば、そのまま格安SIMで利用できる場合があります。
重要なのは「SIMフリースマホかどうか」だけではなく、利用したい通信会社でそのスマホが使えるかどうかです。
格安SIMそのものの仕組みについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
格安SIMとは?仕組みやメリット・デメリットを初心者向けに解説
SIMフリースマホのメリット
通信会社を変更しやすい
SIMフリースマホの大きなメリットは、通信会社を変更しやすいことです。
端末が乗り換え先の回線に対応していれば、スマホを買い替えずにSIMカードやeSIMの契約を変更できます。
通信料金を見直したくなったときも、スマホと通信会社を分けて考えやすくなります。
通信会社に縛られずスマホを選べる
スマホは、通信会社だけでなくメーカーのオンラインショップや家電量販店、通販サイトなどでも購入できます。
端末と通信契約を別々に選べるため、自分が欲しいスマホと利用したい通信サービスを組み合わせられます。
端末価格と通信料金を分けて比較できるのもメリットです。
2回線を使える機種もある
デュアルSIM対応のSIMフリースマホなら、1台で2つの通信回線を利用できます。
仕事用と個人用で電話番号を分けたり、普段使う回線と予備回線を分けたりすることもできます。
ただし、利用できるSIMの組み合わせは機種によって異なります。
SIMフリースマホを買う前に確認したいこと
SIMフリースマホを購入するときは、価格やスペックだけでなく、通信に関する条件も確認しておきます。
- 利用したい通信会社の動作確認端末に入っているか
- 利用したい回線の通信方式・周波数帯に対応しているか
- SIMカードとeSIMのどちらに対応しているか
- 日本国内向け端末なら技適マークを確認できるか
- 購入先やメーカーの保証を利用できるか
特に重要なのは、動作確認と対応周波数です。
スマホ自体が高性能でも、利用したい回線に十分対応していなければ、通信環境に影響することがあります。
海外版のSIMフリースマホは技適にも注意
通販サイトなどでは、海外向けに販売されているSIMフリースマホを見かけることがあります。
海外版スマホを日本で利用したい場合は、対応周波数だけでなく「技適マーク」も確認しておきたいポイントです。
技適は、無線設備が日本の電波法で定められた技術基準に適合していることを示す制度です。
スマートフォンでは、端末の設定画面などに技適マークが電子表示される機種もあります。
海外向けモデルでは、日本向けの技適を取得していない場合があります。
日本国内で日常的に使用するスマホを購入するなら、国内で利用できるモデルかどうかを確認しておいたほうが安心です。
SIMを入れただけでは通信できない場合もある
対応するスマホにSIMカードを入れれば、自動的に通信設定が行われる場合があります。
一方、通信会社やスマホによっては、APNと呼ばれる接続先の設定が必要になることがあります。
APNは、スマホがモバイルデータ通信を利用するときの接続先を指定する設定です。
Androidスマホでは自分で設定する場合があり、通信会社から設定方法が案内されています。
eSIMの場合も、契約情報をスマホへ設定するための手続きが必要です。
「SIMフリーだからSIMを入れるだけで必ず使える」と考えず、契約する通信会社の初期設定方法を確認しておきましょう。
中古のSIMフリースマホを買う場合は状態も確認する
中古スマホを購入するときは、SIMロックの有無だけでなく端末そのものの状態も確認する必要があります。
バッテリーの劣化、画面やカメラの状態、メーカーのサポート期間なども購入判断に関わります。
また、通信会社で購入された中古端末では、ネットワーク利用制限の状態を確認できる場合があります。
SIMロックとネットワーク利用制限は別のものです。
「SIMフリー」と書かれているから、中古端末に関するほかの確認が不要になるわけではありません。
大手キャリアと格安SIMのどちらで使うかも考える
SIMフリースマホを選べば、通信会社を選ぶ自由度は高くなります。
ただし、料金だけで通信会社を決める必要はありません。
月額料金を抑えたい人と、混雑時の通信速度や店頭サポートを重視する人では、向いている通信サービスが違います。
大手キャリアと格安SIMの違いについては、こちらの記事でもまとめています。
大手キャリアと格安SIMの違いをわかりやすく比較!乗り換え前に知っておきたいこと
まとめ|SIMフリーでも対応回線の確認は必要
SIMフリースマホとは、基本的にSIMロックが設定されていないスマートフォンです。
通信会社を変更しやすく、端末と通信契約を自由に組み合わせやすいのがメリットです。
ただし、SIMフリーだからといって、すべての通信会社で必ず使えるわけではありません。
スマホごとに対応している通信方式や周波数が異なるため、契約前に動作確認端末や対応周波数を確認する必要があります。
SIMフリーは「どの会社でも使える」という意味ではなく、「SIMロックがない」という意味で考える。
これが、SIMフリースマホを選ぶときに最も重要なポイントです。